故障予兆検知を実現する装置遠隔監視・モニタリングクラウドソリューション:東芝 インダストリアルICTソリューション社 Meisterシリーズ
東芝 インダストリアルICTソリューション社は、装置遠隔監視・モニタリングクラウドソリューション「Meister Visualizer Suite for O&M」を販売した。
東芝 インダストリアルICTソリューション社は2016年10月、装置遠隔監視・モニタリングクラウドソリューション「Meister Visualizer Suite for O&M」を販売した。価格は、初期導入費用が300万円から。月額費用はデバイス10式、データ容量150GB、同時接続ユーザー5人分で90万円からとなっている。
同ソリューションは、同社の次世代ものづくりソリューション「Meister」シリーズの新サービスだ。IoT(モノのインターネット)と、サイバーフィジカルシステム(実世界の事象をデジタルデータ化して分析・知識化する技術)を活用している。
製造装置の稼働状況や構成情報、保守履歴などのデータを統合して「見える化」する。これにより、故障の予兆を検知でき、異常発生時には迅速に関連情報を収集して、装置の停止時間を減少させる。
データ収集から蓄積、視覚化まで、装置の遠隔監視に必要な機能をオールインワンのパッケージで提供。付属するものづくり情報プラットフォーム「Meister DigitalTwin」上に稼働状況や機器構成・部品交換履歴といった情報を集約可能だ。地図画面、装置監視画面、機器構成・部品交換履歴画面、KPI表示画面などを通じて、異常発生時の迅速な対応をサポートする。
また、エッジコンピューティング技術により、現場でリアルタイムに異常やその予兆を検知し、ミリ秒単位の高速処理で状況に応じた動作をする。必要な情報のみをクラウドに送信するので通信量も削減する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「チョコ停」の要因解析を支援するアプリケーションパッケージ
図研エルミックは、生産現場におけるチョコ停の要因解析のためのデータ収集を容易にするアプリケーションパッケージ「チョコ停Finder」の販売開始を発表した。 - 20分後の未来の製品品質を高精度で予測する技術
NTTコミュニケーションズと三井化学は、人工知能(AI)技術を活用することで、ガス製品製造過程における製品品質の高精度な予測に成功したことを発表した。 - ベテラン技術者の耳で判断していた異音を検知! 異音の見える化ソリューション
NTTデータは、IoT技術を用いて設備機器の稼働音を可視化することで、異常検知/予防保全を支援する「異音検知ソリューション」の提供を2016年11月から開始する。 - PC工場をIoT技術で見える化――不具合原因特定の効率化や輸送コスト削減に貢献
富士通とインテルは2015年5月に合意したIoT(モノのインターネット)分野での協業に基づき、ノートPCの製造を手掛ける島根富士通で実証実験を行い、その成果を発表した。