消費電流1.6mA以下のホールセンサー、車載・産業・家電向けに展開:Infineon Technologies TLx496xファミリー
インフィニオンテクノロジーズは、消費電流1.6mA以下のホールセンサー「TLx496x」ファミリーを発表した。
1チップにホール素子、電圧レギュレーター、チョッパ、発振器など
インフィニオンテクノロジーズは2016年8月、消費電流1.6mA以下のホールセンサー「TLx496x」ファミリーを発表した。ラインアップは、車載用途向けの「TLE496x」シリーズ、産業用途向けの「TLI496x」シリーズ、家庭用電化製品向けの「TLV496x」シリーズの3種をそろえた。
TLx496xファミリーは、ホール素子や電圧レギュレーター、チョッパ、発振器、出力ドライバーを1チップに集積。受動部品が2〜4個ほど不要になるため、回路基板に占めるスペースを削減できる。消費電流は1.6mA以下で、同等品に比べて消費電力を約50%低減した。
車載、産業、家電向けを用意
車載用途向けのTLE496xは、動作電圧が3.0〜5.5V、動作温度範囲が−40〜+170℃となる。パワーウインドー、サンルーフ、トランクロック、ワイパー、BLDCモーターなどの制御回路に活用できる。
産業用途向けのTLI496xは、TLE496xと同等の機能を備え、半導体技術協会(JEDEC)の品質規格「JESD47」に準拠した−40〜+125℃の温度範囲で動作する。電動アシスト自転車やPC内のファン、建物の自動化におけるBLDCモーターのほか、建物のセキュリティ/防犯、白物家電の開/閉状態の検出などにも活用できる。
家庭用電化製品向けのTLV496xは、消費電流が1.6mAで、ESD保護は最大4kVH HBM(Human Body Model)。非接触の位置検出向けに開発されたもので、動作温度範囲は−40〜+125℃となる。主な用途は、白物家電のBLDCモーター、エアコンのコンプレッサー、PCのファン、ブラインドやガーデンツールなど。出力には、過電流保護機能を備え、高温時は自動でオフできる。
3シリーズとも既に量産を開始し、ラッチ型とスイッチ型のセンサーを用意している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- フットプリント4×1.75mmの光センサーモジュール
amsは2016年8月、カラー(RGB)、照度、近接センサーを組み合わせた光センサーモジュール「TMD3700」を発表した。フットプリントは4.00×1.75mm、外形高さは1.00mmである。 - 8×8画素サーモパイル型赤外線アレイセンサーモジュール
セイコーNPCは、遠赤外線用Siレンズ光学系と検出回路、制御用MCUを1つの基板上に実装した、8×8画素サーモパイル型赤外線アレイセンサーモジュール「SMH-01B01」を開発した。 - 測定距離2m/測距時間30ms未満、ToF方式の高精度距離センサー
STマイクロエレクトロニクスは、ToF(Time of Flight)方式に基づいたFlightSense技術を採用する第2世代の距離センサー「VL53L0X」を発表した。 - HEMSやホームオートメーションに最適なIoT向け無線センサーユニット
SMKはIoT関連市場向けに、Bluetooth Smartに対応した無線センサーユニットを発表した。