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システムの可用性を見直すなら……まずは「バックアップ」だ!!宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(108)(1/2 ページ)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。今回は、滋賀県・湖南市の住民情報システムのトラブル事例を基に、システムの可用性について考える。

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 先日、気になるトラブル報告が目にとまりました。滋賀県・湖南市の住民情報システムに不具合が発生したというものです。それ自体は「よくあるトラブル」と言ってしまえば失礼かもしれませんが、数日で復旧した内容でした。

湖南市によるシステム障害のレポート(筆者が取得したスクリーンショット)
図1 湖南市によるシステム障害のレポート(筆者が取得したスクリーンショット)[クリックで拡大] 出所:滋賀県・湖南市

 注目すべきは、その原因です。以下に引用します。

ハードディスク11台のうち2台のハードディスク(メイン1台、予備1台)が故障し、本市の住民情報システムが停止しました。

本来であればメインのハードディスクが故障した場合、自動で予備ディスクにデータが移る構成となっておりましたが、予備ディスクへのデータを移行中に、その予備ディスクも故障し、サーバーへの通信ができなくなったことによりシステムが停止しました。

 ITに少しでも詳しい方であれば、湖南市のこのトラブルが人ごとではなく、同情を誘う内容であることが分かるのではないでしょうか。そこで今回は、この事例を参考に「システムを守る」ということについて考えていきたいと思います。

可用性を高めるための方法が裏目に?

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