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「2017年度 GOOD FACTORY賞」受賞の優良6工場を発表、NEC、花王、ダイキンなど日本能率協会

日本能率協会は、「2017年度 GOOD FACTORY賞」の受賞企業として、6社(工場)を発表した。

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 日本能率協会は2017年8月、「2017年度 GOOD FACTORY賞」の受賞企業として、6社(工場)を発表した。

 同表彰制度は、アジア地域で工場の生産性や品質の向上など体質革新活動に取り組んでいる事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、従業員の意識改革、社会的貢献といった内容を日本製造業の範として顕彰するものだ。


 第7回となる今回は、東京工業大学の伊藤謙治教授を委員長とする審査委員会の書類審査、現地審査を経て、次の6企業(6工場)が受賞した。

 NECのNECプラットフォームズ甲府事業所(山梨県)は、ものづくりプロセス革新賞を受賞。10万種の製品を高品質、短リードタイムで提供できるよう、トヨタ生産方式(JIT)に同社独自のIT技術を融合。生産の上流工程とも連携し、開発から物流まで一気通貫の生産プロセス革新に取り組み、成果を上げていることが評価された。

 花王の和歌山工場(和歌山県)は、ものづくり人材育成貢献賞を受賞した。同工場は、グローバル人材の育成を担うグローバルマザー工場として、「インターバル集合教育」や「モノづくり技術・技能伝承センター」「基礎知識講座」「グローバルテクノスクール」など優れた教育システムを整備し、数多くの育成人材を輩出している。

 中国蘇州にあるダイキン工業の大金機電設備(蘇州)が受賞したのは、ファクトリーマネジメント賞だ。「中国で継続的に発展できる会社」として、中国の文化/慣習と日本の製造業の、相互の良いところを併せ持つ会社となるべく取り組んできた。中国の特性を生かして構築した独自のマネジメントスタイルが定着していることや、現地人材による幅広い人材育成が認められた。

 ベトナムのトヨタ紡織ハノイは、ものづくりプロセス革新賞を受賞。現地メンバーが主体となって「本当のものづくり力」を身に付け、能力の向上を目指している。ここ数年、生産プロセス革新を継続的に展開した結果、品質向上やコストダウンの成果とともに、現地メンバーの品質意識、作業への意欲も改善された。

 パナソニックはエコソリューションズ ライティング事業部の新潟工場(新潟県)がファクトリーマネジメント賞を受賞した。急速なLED照明化への対応の中、開発/生産技術、物流といった工場の全ての機能をもって「器具」+「LED光源」の一貫生産体制の構築に取り組んでいる。また、生産体制を「1カ月確定計画生産」から「PULL型生産」そして「需要連動計画生産」へと変更し、その結果、コストダウンと納期対応の双方を可能にした。ものづくりにおいても、製造現場の知恵を生かしたさまざまな改善を継続的に実施しており、それが受賞につながった。

 富士ゼロックスマニュファクチュアリングの鈴鹿事業所(三重県)も、ファクトリーマネジメント賞を受賞。トヨタ生産方式を導入してきたが、さらにそれを自社に適合するようオリジナル化した。このXPW(Xerox Production Way)活動を「標準3票改善活動」「JIT改善活動」「スタッフ業務革新活動」を基軸として、展開している。


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