新JIS規格認証を取得した自動搬送ロボ、検体や薬剤の回収/搬送を支援:パナソニック HOSPi
パナソニックは同社の自動搬送ロボット「HOSPi」が、生活支援ロボットの安全性に関する新たなJIS規格の認証を取得したと発表した。
パナソニックは同社の自動搬送ロボット「HOSPi」が、生活支援ロボットの安全性に関する新たなJIS規格の認証を2016年4月20日付づけにて取得したと発表した。取得したのは「JIS B 8445」および「JIS B 8446」で、国際標準規格「ISO 13482」も同時に取得している。
取得したJIS規格はいずれも2016年4月20日に発行された新規格。「JIS B 8445」はISOの発行する「ISO 13482 Robots and robotic devices - Safety requirements for personal care robot」の翻訳、「JIS B 8446」はこれをベースに日本で作製された3つ(JIS B 8446-1:第1部 マニピュレータを備えない静的安定移動作業型ロボット、JIS B 8446-2:第2部 低出力装着型身体アシストロボット、JIS B 8446-3:第3部 倒立振子制御式搭乗型ロボット)のタイプ別規格だ。
HOSPiは病院内における検体や薬剤の回収/搬送を自律移動によって行うロボット。地図を入力しておけば誘導用軌道の必要はなく、HOSPI連携オプションをエレベーターへ導入しておけば、既存エレベーターを用いての上下フロア移動が可能だ。既に松下記念病院での稼働実績を持つ他、海外(シンガポールのチャンギ総合病院)での導入実績も持つ。
同社では国内ロボット関連メーカーおよび機関と連携しながら、JIS B 8446をISO次期規格とすべく提案活動を進めていくとしている。
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