Micsig製オシロスコープ、タブレットとハンドヘルドの2タイプで展開:リーダー電子 オシロスコープ
リーダー電子は、Micsig製のコンパクトでマルチタッチ操作が可能なタブレットオシロスコープと、マルチメーターとレコーダーが一体型したハンドヘルドDMMオシロスコープを発売した。
リーダー電子は2016年3月、Micsig製のコンパクトでマルチタッチ操作が可能なタブレットオシロスコープと、マルチメーターとレコーダーが一体型したハンドヘルドDMMオシロスコープを発売した。
波形取込速度は標準で5万wfms/秒
タブレットオシロスコープは、表示部が10.1インチ(1024×600画素)で、最大4入力を詳細に表示する。ボタンやノブを排除したコンパクト設計でマルチタッチ操作が可能だ。入力は2チャンネルと4チャンネル、周波数帯域は100/150/200MHzの3タイプ。サンプリング速度は、1ギガサンプル/秒と2ギガサンプル/秒の2タイプが用意されている。波形取込速度が、標準で5万wfms/秒と高く、異常などの問題点をキャプチャーできる。オプションで20万wfms/秒と50万wfms/秒にも対応する。
50Ω入力インピーダンスモードは、より明確/正確に波形を表示できる。設定可能な自動測定は31種類。1万3000mAhリチウムイオン電池を使用し、最大7時間連続動作する。サイズは275cm×210cm×6cm、重さ1.77kgで容易に持ち運び可能という。
マルチメーターとレコーダーが一体化
ハンドヘルドDMMオシロスコープはマルチメーター、レコーダーが一体化している。5.7インチタッチスクリーン(640×480画素)を採用。周波数を70MHz〜200MHzから選択できる。波形取込速度は最高19万wfms/秒、サンプルレート1ギガサンプル/秒、メモリ長は240kポイントである。
操作はタッチスクリーン/ボタン/スクールホイールの3種類で、入力アイソレーションにも対応する。リチウムイオンバッテリー駆動は4〜5時間。シリアルバスのデコードとトリガーは、ARINC429、MIL-STD-1553B、UART/RS232/RS422/RS485、LIN、CAN、SPI、I2Cに対応している。
価格は、タブレットオシロスコープが12万9000円、ハンドヘルドDMMオシロスコープは10万8000円から。学校や自動車関連、生産設備をターゲット市場とする。
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