VCO内蔵PLLシンセサイザー、モバイルネットワーク事業者向けに:Analog Devices ADF4355
アナログ・デバイセズは、VCO(電圧制御発振器)内蔵PLLシンセサイザー「ADF4355」を発表。携帯電話基地局に組み込むことで、ワイヤレスサービスプロバイダーは通話のスループットを高め、携帯電話の通話エリアを拡大できるという。
アナログ・デバイセズ(ADI)は2016年1月、モバイルネットワーク事業者向けに、携帯電話基地局の性能とワイヤレスサービスの品質を改善する、VCO(電圧制御発振器)内蔵PLLシンセサイザー「ADF4355」を発表した。携帯電話基地局に組み込むことで、ワイヤレスサービスプロバイダーは通話のスループットを高め、携帯電話の通話エリアを拡大できるという。
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38ビットのモジュラス分解能
ADF4355は、出力周波数3.4G〜6.8GHzのVCOを内蔵している。VCO周波数は1、2、4、8、16、32、64の分周回路に接続され、最低54MHzのRF出力周波数を生成可能。これにより、54MHz〜6.8GHzのRF出力周波数範囲に対応した。
また、RF出力段は、ハードウェア/ソフトウェアを制御可能なミュート機能を備え、ノイズのアイソレーションが必要なアプリケーションに対応できる。フラクショナルN/インテジャーNのいずれかで動作し、38ビットのモジュラス分解能により、リファレンス入力周波数とは関係なく、正確な周波数動作を提供できるとしている。
ADF4355は、内蔵のチャージポンプとVCOが4.75〜5.25V、その他のアナログとデジタル回路は3.15〜3.45Vの電源で動作する。VCO位相ノイズは1.7GHzで1MHzオフセット時−144dBc/Hz、RMSジッタは150フェムト秒となる。
パッケージは5×5mmのLFCSPで、1000個購入時の単価は20.44米ドル。評価用ボード「EV-ADF4355SD1Z」は1ユニット300米ドル、同ボードに必要なコントローラボードインタフェース「EVAL-SDP-CS1Z」は1ユニット49米ドルとなっている。
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