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警察庁公開の情報を基に、ランサムウェアの現状を把握する宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(92)(1/3 ページ)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。今回は、警察庁が年2回公表している、サイバー脅威全般がまとめられている報告書について考察したいと思います。

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 サイバーセキュリティの対策は、まず「知る」ことから始めるのがよいと思います。皆さんも「ランサムウェア」が全世界で問題となっていることはご存じかと思いますが、今回はその解像度を上げるべく、ランサムウェアの、日本における実情をデータで把握してみましょう。

 今回ピックアップするのは、上半期、下半期と年に2回公表されている、警察庁の「サイバー空間をめぐる脅威の情勢等」です。警察庁が把握している、実際に問題となってしまったサイバー脅威全般がまとめられている報告書で、ここ最近は毎回、ランサムウェアに関する現状が詳細に公開されているので、この実情から対策を考えていきたいと思います。

「サイバー空間をめぐる脅威の情勢等」を読み解け!

 まず、レポートはこちらに、過去の分を含めしっかりと公開されています。まずはこれをブックマークしておきましょう。

 Techfactoryの読者にとって、最も気になる部分はここかと思います。ランサムウェアの、日本において警察庁に報告があったものだけをまとめた「ランサムウェア被害の企業・団体等の業種別報告件数」です。

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