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ケーススタディーから学ぶ「マインドフルネストレーニング」の実践と活用法:日本の製造業を創造業に変える! マインドフルネス(2)(1/3 ページ)
「マインドフルネス」をご存じだろうか。「念」や「気付き」に由来するそのトレーニング法が注目され、近年ではGoogleやIntel、IBMといった世界的企業がビジネスパーソンの能力開発に活用している。何かに行き詰まった思考から抜け出し、自分自身の能力を最大限に引き出すマインドフルネストレーニングについて解説する。
前回のおさらい
前回は、日本企業の力を復活させるにはどうすればよいか? そのためには、「全ての可能性は人間の中にある」という前提の下、才能を最大限に引き出す方法を“ヒューマンスキル”として理解し、意図的に使えるようになることが重要だ。そのスキルとして、「マインドフルネストレーニング」を紹介し、日常への生かし方の基本を5つのステップで解説した。
企業の現場で起きがちな思考パターンとは?
さて、企業(特に技術開発)に携わる方に起きがちな“改善したい思考パターン”には、どのようなものがあるだろうか? 下記はさまざまな思考パターンの中の一例である。改善したい思考パターンは、日常の仕事の“くせ”という行動パターンとなって現れている。
技術管理者A氏の場合:
日々、現場対応に追われ、周囲の状況に振り回されている/技術情報に翻弄(ほんろう)される
仕事のくせ(行動パターン)
- 日々、現場から技術的な問い合わせが殺到している。その都度対応しているが、あっという間に時間が過ぎてしまい。重要な課題も思うように進まない
- 気が付くと時間のかかる仕事が後回しになり、疲弊した身体で慌てて残業をして締め切りに間に合わせている
- いつも追い立てられるようでマインドレス状態(マインドフルとは逆の状態)となり、直面した案件対応に追われ続けている
思考パターン
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