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アルテラFPGA「Cyclone」、インテル傘下で第6世代製品にインテル Cyclone10

日本アルテラは、2017年2月13日に発表したIoTアプリケーション向けのローエンドFPGA「インテル Cyclone10 ファミリー」に関する説明会を開催した。

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 Intel(インテル)は2017年2月13日、IoTアプリケーション向けのローエンドFPGA「インテル Cyclone10 ファミリー」(以下、Cyclone10)を発表した。同年2月17日、インテルのグループ会社である日本アルテラは、新製品に関する説明会を開催した。


「Cyclone10」の製品イメージ
「Cyclone10」の製品イメージ。Altera(アルテラ)の文字はなくなり、Intelに変わっている

 Cycloneシリーズは低消費電力、低コストデザインのニーズを満たすために開発されたローエンド向けFPGAである。第6世代となるCyclone10は、加速度的に増加するセンサーやカメラなどのエッジデバイスから得られるリアルタイムデータの処理に有効という。

 Intelのプログラマブル・ソリューションズ事業本部(PSG)プロダクト・マーケティングで副社長を務めるAlex Grbic氏は、「Cyclone10を開発したのには2つの目的がある。1つは、さまざまな高速インタフェースに対応すること。2つ目は、取得したデータを高速に処理するため、コアスピードやメモリなどの性能を向上すること」と語る。

 Cyclone10ファミリーは、用途に応じた「Cyclone10 GX」「Cyclone10 LP」を展開する。Cyclone10 GXは、ハイパフォーマンス・アプリケーション向け製品だ。ローエンドFPGAでは「初」とする10.3Gビット/秒(bps)トランシーバーや1.4Gbps LVDSインタフェース、最大134GFLOPのハード浮動小数点DSPをサポートした。TSMCの20nmプロセスを採用し、コア性能は前世代の「Cyclone V GX」に比べて2倍に向上している。

 メモリのインタフェースでは、こちらもローエンドFPGAでは初とする1866MbpsのDDR3をサポートするだけでなく、パッケージのマイグレーション(移行)も用意しており、Grbic氏は「非常にフレキシビリティの高い製品となっている」と語る。

「Cyclone10」の特長 (クリックで拡大)
「Cyclone10」の特長 (クリックで拡大)

 Cyclone10 LPは、低消費電力に特化した製品になる。Cyclone V GXに比べて、静的消費電力を最大50%削減。チップ間のブリッジングや、I/O拡張機能などをそろえた。

コストは前世代の半分

 Grbic氏は、両製品に共通する特長に“低コスト化”も挙げた。「Cyclone10 GXのコストはCyclone V GXの半分、Cyclone10 LPはCyclone V Non Transceiverの半分を実現した。生産フローの中で、コストの最適化を図った」(Grbic氏)という。

 Cyclone10 GXは2017年第4四半期に提供開始を予定で、高性能なトランシーバーを必要とする産業や車載、放送機器向けに展開する。Cyclone10 LPは、2017年第2四半期に提供を開始する予定とし、従来のローコストFPGA向け市場が対象とした。

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