2016年上半期「転職成功者の平均年齢」――過去最高の32.3歳:DODA 「転職成功者の年齢調査」
転職サービス「DODA(デューダ)」が「転職成功者の年齢調査」についての結果を発表した。2016年上半期の転職成功者の平均年齢は全体で32.3歳と、これまでで最も高かった。また、男女ともに過去最高値を更新した。
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は2016年8月2日、「転職成功者の年齢調査」の結果を発表した。調査の対象者は、2007年7月〜2016年6月の間にDODAエージェントサービスを利用して転職した、ビジネスパーソン約11万人。
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2016年上半期の転職成功者の平均年齢を見ると、転職者の全体の平均年齢は「32.3歳」。これまでで最も高い結果となった。前回の2015年下半期と比べると0.2歳アップしており、調査を開始した2007年下半期と比較すると3.2歳アップしている。男女別では男性が「32.9歳」、女性は「29.7歳」。男女ともに、過去最高値を更新している。
期待されるミドル層の転職者、「35歳以上」の割合がアップ
「転職成功者の年齢割合」は、「25〜29歳」が37.2%と最も高かった。次いで「30〜34歳」(25.7%)、「40歳以上」(15.1%)だった。前回調査と比較すると、「35〜39歳」が0.7%、「40歳以上」が0.8%アップしている。DODAによると、この半年間で転職した人数は、20代・30代・40代以上の全ての年代で前回を上回っており、特に35歳以上のミドル層に対して企業の採用熱が高かったようだ。
「35歳以上」の転職が目立つ結果となった今回の調査を職種別に見ると、「技術系(建築/土木)」「技術系(電気/機械)」「企画/管理系」「技術系(IT/通信)」「専門職系」の5職種で、35歳以上の転職者の割合が30%を超えている。
高度な専門知識や豊富な実務経験を生かして即戦力として活躍できるミドル層に期待を寄せる企業は、増加傾向にある。これまで30〜40代での転職は管理職求人が一般的だったが、現在は新規分野への参入や海外展開を見据える企業が増えている。管理職だけでなく、現場でプレーヤーとして経験を積み続けたり、専門性を極めたりと、転職を通じて選べるキャリアの選択肢が広がっているようだ。
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