ここ10年の間に大きく成長したスマートホーム市場だが、規格の乱立や技術のサイロ化といった課題が、さらなる発展を阻害しているという現実がある。この状況を改善すべく登場した、統一接続規格「Matter」について詳しく解説する。
快適な暮らしを構築するためのスマートホーム製品は、統一された接続規格がないことで期待ほどの便利さを提供できていなかった。この課題を克服するために登場した「Matter」は、スマートホーム業界をどう変えるか。詳しく見ていく。
標準化団体「CSA(Connectivity Standards Alliance、旧ZigBee Alliance)」が2022年10月4日(米国時間)、「Matter 1.0」規格をリリースし、Matter認証プログラムが始動した。CSAはこれにより、主にスマートホームにおけるIoT(モノのインターネット)コネクテッドデバイス間の相互運用性向上を目指していく。
NXP Semiconductorsは、Matter規格に対応するスマートホーム機器に向けて、トライラジオワイヤレスMCU「RW612」と、マルチプロトコルワイヤレスMCU「K32W148」を発表した。既にサンプル品の出荷を始めている。
テキサス・インスツルメンツ(TI)は、同社のワイヤレスマイコン(MCU)に向けたMatterプロトコル対応の「ソフトウェア開発キット(SDK)」を発表した。
ルネサス エレクトロニクスは2023年1月5日、全てのWi-Fi、Bluetooth Low-Energy(LE)および、IEEE 802.15.4(Thread)製品でスマートホーム規格「Matter」をサポートすると発表した。
NXP Semiconductorsは、「Matter」規格に対応するIoT(モノのインターネット)機器の開発を迅速に行うことができる「開発プラットフォーム」を発表した。
NXP Semiconductors(以下、NXP)は2022年1月4日(米国時間)、異なるスマートホーム製品間の相互接続を実現する新共通規格「Matter」に対応したトライラジオデバイス「IW612」を発表した。Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、IEEE 802.15.4の3つの無線方式の通信を同時に行えるもので、Matter対応製品の開発時間やコストの削減および設計の簡素化を実現するとしている。
提供:ノルディック・セミコンダクター株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechFactory編集部/掲載内容有効期限:2023年3月29日
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