建設業で現場の立ち合いは不可欠だが、移動に時間を取られることが業務効率化の妨げとなっている。パナソニック ホームズはクアンドの遠隔作業支援ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を導入し、監理検査業務のリモート化に成功した。
建設業で業務効率を低下させる要因の1つが現場間の移動だ。現地確認が求められる立ち合いや監理検査業務では、遠隔地への移動や複数現場の巡回も珍しくない。この課題への対応策として、デジタル技術を活用した遠隔臨場が注目されている。
しかしデジタル技術の導入には、業界特有のさまざまな障壁が立ちはだかっている。その筆頭が導入コストだ。建設業は中小企業が多く、機器購入などの初期投資は大きな負担となる。また、現場ごとに施工条件などが異なるため業務の標準化が困難で、ツールを導入しても使いこなせないケースもみられる。さらに、紙で管理する文化や、ベテラン技術者の経験に頼る作業が多いこともデジタル化を阻む要因となっている。
こうした課題を改善できる建設ITツールとして注目されているのが、クアンドの「SynQ Remote(以下、シンクリモート)」だ。専用デバイス不要で初期コストを抑えて利用でき、建設業を中心に2024年10月時点で110社超の企業で導入実績がある。
その代表的な1社のパナソニック ホームズでは2023年からシンクリモートを試験導入し、共同住宅施工における監理検査業務のリモート化を進めている。導入の決め手や効果について担当者に聞いた。
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