企業が業務のデジタル化を進める中で大きな課題になっているのがシステムのサイロ化への対応だ。特に、部門ごとに異なるシステムを利用している製造業にとってこの課題は非常に大きい。どうすれば解決できるのだろうか。
あらゆる企業が業務のデジタル化に取り組んでいる。もちろん製造業も例外ではなく、そこで行われている業務のデジタル化には大きく2つの波がある。1つは紙の書類やレガシーシステムからの移行、もう1つはよりモダンなシステムを用いた業務のデジタル化である。だが、個々の企業の取り組みを見てみると、思い描いたようなデジタル化の成果が得られていないケースが少なくない。
特に2つ目のモダンなシステムを用いた業務デジタル化を妨げる共通課題となっているのが、システムのサイロ化だ。オフィススイートやビジネスチャット、ERP、PLMなど、さまざまなシステムが導入されているが、これらのシステム間の有機的な連携が取れておらず、個別最適の運用に陥っているのである。
実際に製造業は、研究開発や設計、生産などの部門ごとに異なるシステムを利用していることが非常に多く、この問題はより大きくなりがちだ。
なお、こういったシステムのサイロ化の問題は、諸外国と比べてデジタル化の遅れが指摘される日本特有の問題かというと、必ずしもそうではない。実は海外の製造業でも広く見られる、業務のデジタル化の過渡期における根の深い問題なのだ。
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アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2025年2月19日