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いままでなかった重仮設特化のBIMシステム 設計効率化とノウハウ標準化へなぜ仮設特化のBIMシステムを開発したのか

ここ数年でBIM活用が本格化しているが、大手ゼネコンが中心でプロセス全体にまでは浸透していない。特に重仮設工事はBIMの仕組みがほぼない状態だ。そうした中で重仮設業のパイオニアがBIMシステムを開発し、重仮設プロセスのBIM化を実現した。

» 2024年11月11日 10時00分 公開
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 歯止めがかからない人材不足に陥っている建設業界――。担い手不足が喫緊の課題と言われ続けて数年が経ち、状況は悪化の一途をたどっている。

 追い打ちを掛けるように2024年4月、「働き方改革関連法」は猶予期間を迎え、ついに建設業にも時間外労働の上限規制が適用された。長時間労働が常態化していた業界にとって、労働力不足が一層深刻化するのは疑いようがない。

 難局を乗り越える打開策と目されているのが「BIM/CIM」だ。設計〜製造〜施工〜維持管理の建設生産プロセス全体を属性情報を含む3Dのデジタルデータで一気通貫に管理できれば、業務の全体最適化や施工品質の向上、関係者間での早期の合意形成といった生産性の向上が実現する。

 国土交通省でもBIM/CIM活用を後押しすべく、当初予定から2年前倒しで2023年度から全ての公共事業でBIM/CIM義務化の方針を打ち出した。BIMによる情報マネジメントの国際規格「ISO 19650」を取得する企業も年々増加。2023年からはBIMプロジェクトに補助金を交付する国の施策「BIM加速化事業」もスタートするなど、BIM市場は大手ゼネコンの設計部門を中心に本格的に動き始めている。

 しかし、中小の建設会社に目を向けると、「デジタルスキル」や「導入時の予算」「発注者の理解」が壁となり普及率は伸び悩んでいる。BIM導入に二の足を踏んでいる会社も多く、積極的に活用している大手との二極化が激しくなっている。

 そうした背景にあって、鋼矢板や鋼製山留め材、路面覆工板など、建設工事用重仮設資材の施工や販売を手掛ける丸藤シートパイルは重仮設に特化したBIMシステム「M-craft(エムクラフト)」を開発し、2024年4月から運用を開始した。

 なぜ重仮設業の丸藤シートパイルが、これまで整備されていなかった重仮設のプロセスに着目したBIMシステムを自ら開発したのか。1926年の創業から100年近くにわたって積み上げてきたノウハウや過去データを全て集約したというM-craft開発の意図と活用メリットについて、技術開発部の担当者に聞いた。

仮設BIMの先駆けとなる「M-craft」で解決する業務課題

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