土木分野の設計・施工の検討に今や欠かせない、シミュレーションによる数値解析。災害対策やインフラ強靭化などで需要は増える一方、解析の難しさや解析結果の評価方法に悩む企業も多い。解決につながる道筋は果たしてあるのだろうか。
2024年の日本は再び自然災害の猛威に直面している。元日に発生した能登半島地震を皮切りに、7月の山形県での豪雨災害、9月には震災復旧中の奥能登を襲った線状降水帯と、各地で甚大な被害が続く。
建築物やインフラ構造物だけでなく、それらを支える地盤を含めた総合的な防災/減災の対策が急務となっている。
それに有効なのがCAE(Computer Aided Engineering)解析技術だ。CAEは、コンピュータを活用してさまざまなシミュレーションの数値解析で工学的な課題を発見し、解決する設計支援システム。自動車産業やエレクトロニクス産業で広く用いられており、土木工学の分野でも1995年の阪神・淡路大震災以降から活用が進んでいる。
しかし、現場からは「解析ソフトウェアの扱いが難しい」「解析結果をどう評価したらいいか分からない」などの声も多く上がっている。
防災/減災だけでなく、老朽化するインフラ構造物の強靭(きょうじん)化のために土木分野におけるシミュレーション解析の重要性は増している。現場の課題を克服する秘策はあるのだろうか。地盤・地質、土木・建築構造物、地震や津波などの自然災害を対象に、人(技術力)とモノ(プロダクト)に強みがある「地盤DXソリューション」を提供する伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)へのインタビューでその答えを探った。
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