半導体工場の新設や改修が相次ぐ。だが、半導体工場は複雑な構造や特殊な設備を持つ。迅速に設計して適切な投資判断をするため、BIMベースのデジタルツイン関連ツール活用が注目を浴びている。この領域で高評価を得ているのがオートデスクだ。
国内で大規模な半導体工場の建設計画が相次いで出ている。周知の通り、半導体のニーズ増大に応じてメーカーの供給体制強化がこれまでになく加速しているからだ。どんな製造業でも変化が付きものだが、半導体メーカーは特にそのスピードが速い。工場の改修や新設などの新陳代謝を繰り返して進化し続けなければならない。こうした状況下では、グローバル市場の変化を機敏にキャッチアップしつつ、迅速な投資判断を下す必要がある。
だが一筋縄ではいかない。半導体工場の設計は、複雑なプロセスに対応した製造装置やクリーンルーム、搬送機器など、特有の設備を前提とした高度なノウハウが必要だ。工場の構造も非常に複雑で、クリーンルーム内の製造ラインの床下には無数のパイプが張り巡らされ、巨大な化学プラントのような様相を呈している。
最近ではサステナビリティーに配慮した設計も求められる。半導体の製造は大量の電力や水を消費するため、国際社会から厳しい視線を注がれがちだ。
この中で、適切で素早い意思決定を下すために注目されている手法がある。半導体製造のマスタープランにBIM(Building Information Modeling)の概念を取り入れたデジタルツインの活用だ。グローバルの大手半導体メーカーはすでにBIMを導入して著しい成果を出している。
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