カーボンニュートラル(以下、CN)に向けたCO2排出削減の取り組みは、自動車業界を含む各種産業において重要な課題です。その実現には、コンバータの低損失化や小型化が不可欠ですが、これらの設計は非常に難易度が高く、従来の試作を繰り返す手法では開発期間の延長や工数不足といった大きな課題に直面しています。
特にEV化やハイブリッド化などのトレンドの変化が非常に早い自動車業界では、開発エンジニアは市場動向やデバイストレンド、新たな開発手法(モデルベース開発)に対応する必要があります。しかし、エンジニア不足に起因する工数不足の中で、業務量は増加の一途をたどっているのが現状です。
そこで本ウェビナでは、パワエレ関連エンジニアが直面している課題に対する解決の糸口を提供します。今回講演を実施するスマートエナジー研究所は、新旧プリウスのPCU(パワーコントロールユニット)の実機を分解し、その技術トレンドを解析いたしました。またシミュレーションツール「Scideam」を開発し、実機を製作する前に積極的にシミュレーションを実施することで、フロントローディングを行い、エンジニアの勘に頼らずに開発工数を大幅に削減することを可能にしました。
ウェビナではパワエレ小型化技術トレンド、フロントローディングによる開発手法の有効性、そしてScideamによるSim時間削減(スマートエナジー研究所開発Sim)について詳しく解説いたします。
11:00〜11:15 | カーボンニュートラル・GXから見るパワエレ業界動向 政府のGXや半導体戦略の最新動向からパワーデバイスのトレンドを紐解く。GXに向けた基本方針では20兆円を呼び水に官民で150兆円の投資を目指す中、経済産業省の半導体戦略としてもRapidusやTSMCへの投資だけではなく、パワー半導体業界の動向を交え今後の動向を解説いたします 株式会社リョーサン 応用開発部 松崎 秀和 氏 |
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11:15〜12:00 | 旧プリウスPCU(インバータ+コンバータ)実機分解解析から 小型化技術を紐解く 第4世代プリウスと最新型の第5世代プリウスのPCUの実機分解から紐解かれる小型化技術を紐解く。DCDCコンバータは2枚基板構成の第4世代に対し、第5世代は1枚基板となり大幅な小型化を実現している。実機を比較をすることで見えてくる小型化技術を対談形式で分析していく。 株式会社スマートエナジー研究所 代表取締役社長 中村 創一郎 氏 株式会社リョーサン テクノロジーラボ課 信田 正人 氏 |
11:00〜11:30 | 設計のフロントローディング化とGaN高周波コンバータのシミュレーション Si ⇒ GaN置換え効果比較〜 機器の小型・高性能化に伴い、次世代パワーデバイスを使った設計が求められているが、Siからの置き換えではデバイス特性を生かしきれずコストデメリットが大きい。Simを活用した高周波設計による最適化が一つの解となるが収束性やSim時間などの課題も多い。解決法についてSiとGaNのSim比較を交えながら説明いたします。 株式会社スマートエナジー研究所 代表取締役社長 中村 創一郎 氏 |
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11:30〜12:00 | プリウスPCU電源損失解析シミュレーション (シミュレーションによる損失分析) 実機分析を行った、プリウスDCDCコンバータをSimにより、トランスやパワーデバイスなどシミュレーションで全体効率や損失割合の見える化を行う。また、現行システムはSiを使用しているがGaNを使用する事による損失改善効果などについても考察いたします。 株式会社スマートエナジー研究所 代表取締役社長 中村 創一郎 氏 |
開催日時 | 2024年7月16日(火)11:00〜12:00 2024年7月23日(火)11:00〜12:00 |
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形式 | オンラインセミナー |
参加費 | 無料 |
主催 | 株式会社リョーサン |
共催 | 株式会社スマートエナジー研究所 |
お問い合わせ | 株式会社リョーサン ウェビナ事務局 ryosan_webinar@rsn.ryosan.co.jp |
※主催社の競合企業にお勤めの方および個人の方のご参加はご遠慮ください。予めご了承のほどお願い申し上げます。 |
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