設計者の働き方を詳しく見てみると、設計以外の付帯業務に想像以上の時間が割かれている。そこには人手を介するアナログ業務が多く含まれており、この無駄の解消がより良い設計の実現、組織全体の3D推進、DXのカギを握る。
設計部門のエンジニアの働き方を調べてみると、設計以外の業務に費やしている時間が想像以上に多く、「全体の約3割を占める」との調査結果(※注1)もある。実際、そのように感じている設計者も多いのではないだろうか。
設計以外の業務の内訳は「情報の検索(CADデータや設計関連情報の検索)」「他者のためのデータ収集(レビューや会議、問い合わせ対応のためのデータおよび情報の収集)」「他者が行った変更の反映(設計変更状況の把握、データの差し替え、差異確認)」「他社、他部門へのデータ提供作業」など、人手によるアナログ業務が大半を占めている。
これらのアナログ業務は単に時間を浪費するだけでなく、各作業で使用するツールが異なることやデータのサイロ化がさまざまな弊害を招き、設計業務の生産性向上や業務効率化、組織全体としての3Dデータ活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を妨げる要因となっている。
製品開発競争が激化する今、日々のアナログ業務に費やされている無駄な時間を削減して浮いた時間を設計業務に充て、より大きな付加価値やイノベーション創出につなげるにはどうしたらよいか。その解決アプローチを紹介する。
※注1:米国の調査会社Tech-Clarity調べ[エンジニアの時間の使い方 2021](https://tech-clarity.com/non-value-added-work-survey-results/10995)
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