組み込み機器でもGUIは必要不可欠だが、ユーザーにとって最適な使い勝手になっているかどうかを確認するのは難しい。「Qt Insight」を使えば、Web解析ツールと同様に組み込み機器のGUIの利用状況を把握して改善できる。
組み込み機器にとってGUIは必要不可欠なものになり始めている。キオスク端末やセルフレジ、自動販売機といった大型機器だけでなく、車載機器や産業機器、船舶、ドローンのコントローラーに加え、コーヒーメーカーなどに代表されるスマート家電でも操作ボタン類をタッチパネルに集約することで操作性や見た目の向上を図るのが一般的になりつつある。ウェアラブル端末も同様だ。こうした動きが今後ますます加速するのは間違いない。
ただし、GUIはその操作性が「本当にユーザーフレンドリーなのか」を検証するのが難しい。よく使われる手法は「A/Bテスト」や「ユーザビリティーテスト」だが、前者はWebアプリケーションはともかく組み込み機器で行うのはハードルが高く、後者は多人数で実施するとコストと手間がかかり過ぎる。かといって、何もしないままというわけにもいかない。
しかも、組み込み機器は不特定多数のユーザーに利用されることが前提であるにもかかわらず、そうしたユーザーの声を改善のためのフィードバックループに組み込むのが非常に難しい。アンケートを取るという手法もあるが限界がある。開発者からすれば使い勝手を知るために細かくアンケートを取りたいところだが、設問が多いアンケートはユーザーに好まれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:The Qt Company
アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部