機能安全とセキュリティが求められるミッションクリティカルな組み込み開発：リアルタイムOS「BlackBerry QNX」

医療機器や産業機器、ロボット、公共交通システムといったミッションクリティカルシステムの組み込み開発は、リアルタイム性が求められる一方でソフトウェアの規模も拡大している。さらに機能安全規格やセキュリティへの対応も必要だ。

[PR／TechFactory]

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　組み込み開発といっても幅広いが、例えば医療機器や産業機器、ロボット、公共交通システムといったミッションクリティカルシステムの制御は処理も複雑で、リアルタイム性も求められる。ソフトウェアの規模はさらに拡大し、IoTやエッジデバイスに対応するための通信機能も高度化すると同時に、IoTによりコネクティビティが加速し、セキュリティも非常に重要になっている。さらには、機能安全規格への対応も求められるようになった。

　従来、リアルタイム性が求められる組み込みシステムでは、MCU（マイコン）が使われてきた。しかし、ミッションクリティカルシステムの要件を満たすためには、高いセキュリティ性や堅牢性が求められ、ソフトウェアは複雑になり肥大化している。そのためマルチコアのMPU（マイクロ・プロセッシング・ユニット）やSoC（システム・オン・チップ）をフル活用する必要がある。MPUを用いる組み込みシステムの場合、仮想記憶を利用したLinuxなどの汎用OSを用いることが多いが、ミッションクリティカルシステムの制御開発という目的に適しているとは言えない。リアルタイム性を担保するのは困難で、堅牢性やセキュリティの観点でも課題がある。周辺機器のデバイスドライバの問題でOS全体がクラッシュするようでは“ミッションクリティカル”用途には厳しいものがある。

　このようなミッションクリティカルシステムの二律背反する要件に対応するにはどうすればよいのだろうか。