ドローンを取り巻く状況は、機体登録制度やリモートIDの開始、2022年末に解禁されたレベル4(人口密集地区の目視外飛行)といった社会実装の本格化が進み、建設現場でもこれまで以上に活用の場が広がると期待されている。
建設業界でドローン活用が特に期待されているのは、土木工事の起工測量や出来形測量といった測量分野だ。ドローンを用いた測量は、測量機器のトータルステーションによる従来方法よりも作業時間を大幅に短縮できる。
しかし、ドローン測量は撮影後のデータ処理が必須となる。ドローンが上空から撮影した画像は、処理や修正をしなければ正確さが求められる公共工事の起工測量や出来形測量には使えない。画像処理にも、近年までスタンドアロンのソフトウェアが主流で、高額な高性能PCが必要だった。複数の現場事務所に高性能PCを配備するのはコスト面で現実的ではなく、本社に戻るのも時間のロス。また、それを使いこなせる人材も限られていた。
日立ソリューションズが提供する「DatuBIM(ダチュビム)」は、こうした煩雑なデータ処理や3D化後の施工管理での活用を含め、土木関連業務でのドローン利用を広げるソリューションとしてゼネコンを中心に注目を集めている。DatuBIMは、ドローンの撮影データを読み込むだけで自動的にデータを解析して3D化まで行う。クラウドベースで、Webブラウザだけで3Dデータを参照できるのもメリット。現場事務所に高性能PCを用意する必要はなく、データ保存を含めてクラウドで完結するため、現場作業員のタブレットでも、本社に居たままでも、見たいときに測量結果や施工進捗を確認して、土木工事の施工管理に欠かせない工程を簡略化できる。
2024年度から国土交通省によるBIM/CIM原則適用が始まる今、土木業務の「建設生産プロセス」をいかにデジタル化して建設現場を生産性向上に導くかは業界の喫緊の課題となっている。DatuBIMには、ドローンとクラウドで土木工事の測量業務や施工管理にプロセス変革をもたらす機能が備わっているという。
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