止まる製造設備やAGV、増えるネットワークトラブルにどう対応するか：スマート工場のネットワーク問題

工場でつながる機器やデータが増加する中、ネットワークトラブルが生産性に影響を与えるケースが増えている。その中で工場ネットワークをどのように見直し、どういう技術を活用していくべきなのだろうか。

[三島一孝，PR／TechFactory]

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　工場の中で、高度な同期制御や自律走行型ロボットの活用、データの自動取得や分析など、ネットワークを前提としたさまざまなデジタル技術の活用が広がっている。ただ、同時に顕在化してきたのが、これらを支えるネットワークトラブルだ。従来工場では、ネットワークの活用そのものがある程度限られており、使い方もシンプルであったために、ネットワーク起因のトラブルもそれほど多くなく、工場の運営に大きな影響を与えることも少なかった。

　しかし、工場内の設備の高速化や高精度化、ラインの高速同期制御など、モノづくりそのものが、高度化していく中で、ネットワーク性能が作業生産性改善のボトルネックとなるケースが生まれている。また、機械稼働の遠隔監視などを求める動きから「つながる機器」そのものが拡大していることに加え、IoT（モノのインターネット）活用などのスマート工場化により、多様なネットワークプロトコルやデータフォーマットへの対応が求められてきている。加えて、AGV（無人搬送車）などのモビリティ活用で無線通信技術の活用も広がっており、多様で複雑な要望に応えるネットワーク構築が求められている。

　つながる機器や設備が今後ますます増大する中、先進デジタル技術による恩恵を享受するために、工場のネットワーク環境はどうあるべきなのだろうか。産業用ネットワークの専門企業であるMoxa Japanに話を聞いた。