現在、世界から遅れをとっている日本の製造業のDX化を加速させるためには、個別最適ではなく、サプライチェーン全体を見据えた変革を行うことが重要だ。その取り組みを実現する考え方やソリューションを紹介する。
2011年にドイツで「インダストリー4.0」が提唱されてから早10年が経過した。その間に欧州では着々と工場のスマート化が進み、現在では工場と工場の外の世界、また企業同士をつないだ新たなサプライチェーンを構築といった、インダストリー4.0の次のステージに向けた具体的な取り組みが始まっている。
一方、日本の製造業における「インダストリー4.0」への意識はいまだに周回遅れのままだ。目下のゴールは依然として「工場の自動化を促進して、デジタルで生産性を最大化する」ことであり、スマートなサプライチェーン構築にまで駒を進めた世界の動きからは大きく取り残されている。この日本の意識の遅れの根底には、日本企業特有の「自前主義」や「個別最適」があり、それが生み出したデータや情報のサイロ化が全体最適の仕組み構築を阻んでいるという課題がある。
この日本特有の課題を理解したうえで、日本の製造業に寄り添いDX化をサポートしているのが、ドイツに本社を置き、日本にも販売・開発拠点を構えるソフトウェアベンダーのSAPだ。グローバル企業ならではの広い視点で、これまでにも世界中で数多くの製造業のDXを後押ししてきた実績を持つ。立ち遅れている日本の製造業が、サプライチェーン視点での変革を進めるにはどうしたらよいのか。その拠り所となる考え方や具体的なアプローチについて、SAPジャパンに話を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:SAPジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部