スマート保安や脱炭素化への対応に向けて、DXへの取り組みが喫緊の課題となっているプロセス系製造業とプラント業界。DXに欠かせない「データのサイロ化」の解決と、フレキシブルなデータ活用の実現に最適なプラットフォームとは?
プロセス系製造業やプラント業界においても、DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた取り組みが大きな注目を集めている。人材不足やベテラン技術者の高齢化を受け、点検・保守業務の効率化が業界全体における喫緊の課題となっているためだ。
この課題には経済産業省も強い危機感を持っており、2020年6月に「スマート保安」推進のための基本方針を打ち出した。スマート保安とは、IoTやAIといった最先端のデジタル技術を活用し、データに基づいた“見える化”による遠隔監視を実現することで、生産設備・施設の維持管理や安全性向上などを図っていく取り組みだ。
加えてこうしたプラント設備の見える化は、世界的な潮流となっている脱炭素化の流れにおいても重要なポイントとなっている。今後、CO2排出量の削減および正確な排出量のトラッキングなどが求められる場合、工場やプラント内の設備・施設の稼働状況を詳細に把握し、適切に管理することがより一層重要になるからだ。
しかし、設備の見える化をベースとした、真の意味で“スマート”な保安およびDXを実現するためには、単に設備・装置の稼働状況を見える化し、現状の点検作業や保守メンテナンス業務を支援するだけでは十分とはいえない。工場やプラント内のさまざまな設備・装置からIoTを使って収集したデータを蓄積・分析し、さらにそこから獲得した洞察を全社的にスムーズに共有して経営層や関係者のアクションを促し、自社の競争力強化や新たな価値創出の源泉とすることが望ましい。
だが実際には多くの企業において、各設備や部門などごとに「データのサイロ化」が発生し、このようなスムーズなデータ活用の障壁となっているケースが多い。では、こうしたサイロ化を解消し、適切なデータ活用を推進するためには、どのような仕組みを導入すべきなのだろうか。
以下ではこうした課題の解決策として国内外で豊富な採用実績を持ち、国内では三菱ケミカルなどプロセス製造業のDX基盤として採用を決めた注目のIoTプラットフォーム、PI Systemについて詳しく解説する。
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