組み込み機器の機能が複雑化の一途をたどる中、それらを操作するのに用いるHMIの進化も加速している。スマート工場やドローン、自動車、スマートウォッチ、家庭用プリンタなどで求められているHMIのトレンドについて、HMI開発のツールキット「Qt」を展開するThe Qt Companyに聞いた。
組み込み機器のHMI(Human Machine Interface)の進化が加速している。機器の機能は複雑化の一途をたどっている昨今、利用者に正しく安全に使ってもらうためにもHMIの工夫は必須であるが、従来のツールや開発手法では機器の高機能化とともにHMI開発も複雑になってしまっていた。
例えばスマートウォッチの場合、当初は低価格向けなら情報を表示するだけでも許されたが、最近は「フェース」を変更できることなどが当たり前になっており「低価格向けなので機能を絞りました」などということは許されなくなりつつある。またプリンタであれば、少し前ならPCから操作するのが当たり前だったが、昨今はPCレスでデジカメから直接印刷可能といった製品も少なくない。この場合、プリンタ側である程度の操作を行うためのHMIが必要になってくる。特にスキャナーやFAX、メディアリーダーなどを搭載した多機能プリンタでは、複数の画面を遷移しながらの操作になるのが一般的であり、紙詰まりの対応手順の表示などを要求されることも多い。
これら高機能化する組み込み機器のHMIの開発に役立つのがThe Qt Companyのツールキット「Qt」だ。国内市場でも導入が拡大する同社に、昨今の高機能HMIのトレンドや採用事例について聞いた。
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