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リコー沼津事業所が実践する工場の見える化戦略COLMINA 工場最適化ダッシュボードで“はたらく”をよりスマートに

リコーの沼津事業所では生産現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、富士通の「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA 工場最適化ダッシュボード」を採用した。工場の見える化で“はたらく”をよりスマートに変革していくための取り組みを紹介する。

» 2021年06月22日 10時00分 公開
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 日本の製造業は今、劇的な環境変化の波にさらされている。

 例えば少子高齢化と労働人口減少に伴う慢性的な人手不足もその一つだ。これまでものづくりを担ってきた熟練作業者の高齢化が進み、定年を迎えてどんどんリタイアしていく状況にあるが、その代わりとなる若手作業者を獲得できないでいる。仮に獲得できたとしてもその数は限られており、熟練作業者がこれまで培ってきた膨大な技能や知見、ノウハウを短期間で継承することは困難だ。

 さらにそこを襲ったのが新型コロナウイルス感染症の感染拡大だ。工場においても感染リスクを防いで従業員の安全と健康を守るためには、通勤を含む移動や生産現場での密の発生をできる限り避けなければならない。

 その意味でオフィスワーカーと同様に工場においても、従業員のリモートワークへの移行や働き方改革を真剣に考えなければならない状況を迎えている。当然のことながら、それによって生産性が低下してしまったのでは意味がない。リモートであっても従来と同等もしくはそれ以上に効率的でスマートな工場運営を実現することが大前提であり、さらにはその先で新しいものづくりの価値を生み出していく必要がある。

 今般のコロナ禍によって、製造業の現場で求められるDXの時計の針が大きく進められたと言っても過言ではない。そしてこのデジタル変革を成し遂げられない企業はニューノーマル時代から取り残され、競争力を失っていく恐れがある。この課題をいち早く直視し、プロセス系の工場でのデジタル化や自動化を推進してきたのがリコーの沼津事業所だ。工場の働き方改革を見据え、その先のステップに進んでいる同事業所の取り組みを紹介する。

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