製造現場のIoT化やネットワーク化の進展とともにセキュリティ対策の問題が顕在化している。TechFactoryの調査でも、多くの企業がセキュリティへの懸念を抱いているという調査結果が出ている。その一方で製造現場でのセキュリティ対策が遅々として進まない現実がある。そういった現場において、いったい何が“有効な対策の初手”になるのだろうか。
製造業でのIoT化やネットワーク化が注目されている中、“つながる”ことで生じるセキュリティリスクの課題も顕在化している。TechFactoryでは2019年7月、読者(※1)を対象に「つながる工場の現状と課題」に関する調査を行った。多くの企業で“つながる工場”への取り組みが進行もしくは導入検討する中で、多くの人がセキュリティへの懸念を抱いているという調査結果が出ている。その中で、工場のネットワーク化を進める上でセキュリティに関する不安を感じると回答したのは全体の約8割で、サイバーセキュリティ対策に取り組んでいない理由としては「コストをかけられない」(34.5%)「よく分からない」(29.3%)「現場や管理者に理解がない」(22.4%)という理由が並んでいる(それぞれ複数回答として集計)。
※1 調査対象読者:MONOist/EDN Japan/EE Times Japan読者である、モノづくりメディア会員
これを見ると、現在製造業が置かれている状況がよく分かるであろう。上位に並ぶ理由は、製造業系だけでなくIT系でもよく聞かれるものだ。ただ、長年製造業やミッションクリティカルなシステムを支えてきた日立製作所のIT運用管理のスペシャリストは、「この結果で注目すべきポイントは別のところにあります」と述べる。
実際に工場という現場にも足しげく通い、現場の課題を把握する“プロの目”は、いったいどこに注目したのだろうか?
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