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スマート工場化への理想のステップと“完全なデジタルツイン”に不可欠な視点「ISID Industrial IoT フォーラム 2018」レポート

スマート工場の実現に欠かせないキーワード「デジタルツイン」。その概念は理解していても実際にそうした環境を構築するとなるとハードルは高い。事実「どこから始めたらよいか分からない」と、その第一歩を踏み出せずにいる製造現場も少なくない。本稿では「ISID Industrial IoT フォーラム 2018」の内容を基に、そのヒントを提示する。

» 2018年07月25日 10時00分 公開
[PR/TechFactory]
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 現在、多くの製造業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいる。ドイツの「Industrie 4.0」や米国の「Industrial Internet」といった世界的な潮流の中、市場変化に素早く対応して競争力を高めるためには、データを活用した「スマートファクトリー(工場)」の実現が不可欠だ。その中でも注目されているのが「デジタルツイン」を活用したアプローチである。

 デジタルツインとは、工場設備や材料、製品の製造工程といった物理世界(フィジカル)で発生している事象を、IoT(Internet of Things)で取得したデータを基に、サイバー空間(デジタル)上で再現する仕組みを指す。物理的な設備や製品の稼働状況などをデジタル上で再現し、さまざまなデータに基づくシミュレーションを行うことで、品質向上や生産効率化、さらには新製品/サービスの開発に役立てることができる。

 こうした環境を構築するためには、工場内のあらゆる製造機器をIoT化し、稼働状況や製品品質に関するデータの収集/可視化が不可欠である。しかし、いざ始めようにも、「どこから始めればよいのか分からない」といった壁に直面してしまうケースも少なくない。

 デジタルツインの実現に向けたアプローチについて、業界有識者を招き多角的な視点から語られたセミナー「ISID Industrial IoT フォーラム 2018『デジタルツイン時代に向けた次世代ものづくりを考える』」の内容を基に、そのヒントを提示する。

スマート工場の実現、その基礎となる工程計画のデジタル化

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アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2018年9月24日