製造業や商社・卸売業など、海外との取引がある事業者にとって貿易業務の管理は非常に重要だ。しかし、とても煩雑な業務でもあり課題は山積する。
貿易管理は、受発注や計上などを行う販売管理業務の一種であることには違いないが、日本語以外の言語が登場し、為替レートは常に変化する。また、通関業者や保険会社といった専門性の高い取引先とのやりとりや船便や航空便の手配といった特殊な業務がある上、費用は取引ごとに発生する。何より、1つの貿易取引が完了するまでの期間も長い。
多くの企業では、こうした貿易取引の管理に大きな課題を抱えている。業務の煩雑さが属人化につながり、適切な管理が困難になる。業務を可視化するための設備投資も大きな負担だ。そして、属人化は人材不足を招き、取引量の増加に対する足かせとなりかねない。
こうした課題を解決するには、貿易業務管理に特化したツールを採用し、属人化の解消と可視化の実現を図ることが必要である。しかも、貿易を販売管理の一部として扱い、会計管理や経営管理といった基幹システムとシームレスに連携できることが望ましい。本稿では、煩雑な貿易管理業務をスムーズに基幹システムへ取り込むための手法を紹介しよう。
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アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2017年10月31日