中小製造業のIT活用は遅れているといわれている。売上高に対する投資負担が重いためだ。しかしそこを果敢な挑戦で切り抜けようとする町工場グループがある。東京都足立区の今野製作所を中心としたグループは、第1回の「IVIつながるものづくりアワード2016」を受賞。IT活用で新たな価値を切り開く町工場グループの取り組みを紹介する。
製造業において工場などのIoT活用が大きな注目を集める中、中小企業のICT活用の遅れが大きな課題となってきている。サプライチェーンやバリューチェーンの多くを中小製造業が構成しており、ここでデータの流通網が破断してしまえば、IoTの真価は得られないといわれているからだ。政府やIoT推進団体などもこうした中で積極的な中小製造業へのICT活用支援を行ってきているが、現実的には、多くの中小企業にとっては、コスト面でも人材面でも「ICT活用は負担が重い」と考えられているのが現状だ。
こうしたネガティブな反応がある中で、果敢にICT活用を実践し成果を残している町工場グループがある。東京都足立区の今野製作所を中心とした町工場グループである。同グループは、“日本版インダストリー4.0”ともいわれる「Industrial Value Chain Initiative(IVI)」におけるワーキンググループ「中小企業を中心とする『つながる町工場』」を設立。2015年度の活動から、「IVIつながるものづくりアワード2016」を受賞している。同WGの活動を紹介する。
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アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2016年12月31日