新たな設置場所開拓へのニーズが高まる太陽光発電システム。遮蔽物が少なく休眠地が多い「海岸エリア」が設置場所として注目されているが、海水や潮風でさびてしまう「重塩害」の課題があった。このような海岸沿いの地域で屋外設置が可能なパワーコンディショナをオムロンがラインアップしている。
2012年7月にスタートした再生可能エネルギー固定価格買取制度が追い風となり、太陽光発電システムの普及は順調に拡大してきた。最近では建物の屋根だけでなく、“野立て”といわれる空き地などに直接架台を設置して太陽光パネルを並べている設備を目にすることも多くなった。ただ、普及に伴い設置に適した場所が減少していることも事実で、新たな設置場所開拓へのニーズが高まっている。
そうした中で注目を集めているのが海岸エリアである。遮蔽物が少ないことから発電効率が高く、しかも休眠地も多いことからだ。しかし、海岸線から500メートル以内の「重塩害地域」といわれるエリアは海水や潮風の飛散により、モジュールや端子などの金属部分がさびやすく、屋外に設置できないという問題がある。故障リスクや安全性の観点から、これまでメーカーが設置不可とするケースが多く、事業者(太陽光設置者)も二の足を踏んでいた。
こうした状況を解決するためオムロンは重塩害地域でも安心して利用できる太陽光発電システム用パワーコンディショナを2015年夏に販売開始した。オムロンのパワーコンディショナは同社が創業以来、保護継電器などで培ってきた系統連系技術などのノウハウを基に作られている。本製品は、劣悪な環境下での試験・検証で生まれた技術により、重塩害地域での設置を可能にしている。発売後の引き合いも着実に伸びており、沖縄や九州地区などでの導入が進み、その範囲は次第に広がってきているという
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提供:オムロン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2016年3月23日