研究とは、時間との戦いでもある。わずか2〜3年で成果を出さなければならないことも、珍しくない。本来の研究目的に使える「純粋な時間」を、いかに確保するかが勝負になる。では、どうすればいいのか? 多くの研究者が抱えるこの疑問に答える“秘策”は、あるのだろうか。
研究に使える時間は無限ではない。例えば、国が補助金を支給する科学研究費補助金(科研費)では、研究種目にもよるが1〜5年で成果を出すことを求められている。研究は、時間との勝負なのだ。
ところが、いざ研究が始まると、理論の組み立てや実験結果の考察といった“純粋な研究”以外の作業に時間を取られてしまうことも多い。それは、研究者にとって共通の悩みだろう。
東京工業大学 大学院工学研究科 機械制御システム専攻で助教を務める黒川悠氏も、そんな悩みを抱えていた1人だった。黒川氏は、研究のために独自の計測システムを構築する必要があった。だが、それは本来の研究目的ではない。新しい計測システムは絶対に必要だが、構築に時間がかかると、研究に使える時間はその分減ってしまう……。
このようなジレンマから抜け出し、純粋な研究時間を有意義に使うためにはどうすればいいのだろうか。黒川氏が、その秘策について語ってくれた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:日本ナショナルインスツルメンツ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2015年6月22日