製造現場で最も重要なプロセスである「カイゼン」だが、経験や勘だけに頼らないカイゼンを実現するにはデータによる“見える化”が必要だ。ただ現場への負担は抑えたい。集計や管理で一般的に使われるExcel運用はそのままで、リアルタイムの可視化を実現するにはどうしたらいいのか。
あるメーカーで実際に起こった、こんなエピソードがある。特定ラインにおいて「毎週金曜日に突出して不良率が高まる」という事象をとらえた。これを受けて部門長は「もしや週末を迎えて作業者の気持ちが浮つき、集中力を切らしているのではないか」と考えた。そして「現場にげきを飛ばす」「監督者を増やす」「シフトを組み替える」「作業者を他ラインと交代させる」といった策を繰り返した。ところが、どうしても金曜日の不良率を改善することはできなかったのである。なぜだろうか。
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アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2015年5月2日