マシンの使いやすさは3Dモデリングのパフォーマンスを大きく左右する。そんな3Dモデラーのための“道具”がワークステーションだ。デルが提供する各種ワークステーションの中でも特に小型なのが「Dell Precision T1700 SFF」。この小さなワークステーションが、3Dモデリングにどのような恩恵をもたらすのか。MONOistでおなじみの水野操氏に、実際の使い勝手をレポートしてもらった。
筆者は自分の業務の中で、日常的に3D CADを使用しています。そして、常に気になるのが作業効率なのですが、どんなに使い慣れた道具を使用していても、定期的に見直しを迫られるのがハードウェアのパフォーマンスです。
極論すると、ある程度作業効率を妥協すれば、かなりのPC上で3D CADは動きます。しかし、“気持ちよく”作業できるかどうかは別の話。筆者も現在使用中のハードウェアは、しかるべきスペックのもので、かつ、使用している3D CADのベンダーが推奨するグラフィックスカードを搭載するノートPCに落ち着いています。そしてハードウェアの効果は実感してます。やはり、3D CADの操作を目的にチューンされたマシンは、使っていて気持ちがよいのです。
3D CADを導入する際に、PCをセットで購入することも多いと思いますが、その一方で「あまりマシンは気にせず、3D CADの作業環境を更新していない」というケースも多いのではないでしょうか。しかし、定期的に作業環境を見直すことの意味は間違いなくあると思います。
とはいえ、私も零細企業の身。新たなハードウェアの選択では、ワークステーションのパフォーマンスだけ追い求めるわけではなく、適切な金額、適切な筐体サイズなど、さまざまなことを考えます。そんなときにレビューをする機会をいただいたのが、デルの「Dell Percision T1700 SFF (Small Form Factor)」(以下、T1700 SFF)でした。Precisionといえば上位にDell Precision T3610といった3D CAD向けのよりハイクラスモデルなどもありますが、T1700 SFFはエントリークラスの位置付けになります。
届いて早速箱を開けてみました。今回お借りしたSFF(Small Form Factor:スモールフォームファクタ)というモデルは、筐体サイズが92.6(幅)×312(奥行き)×290(高さ)ミリと省スペースながらも、使い勝手、放熱性能、メンテナンス性といった要素を兼ね備えた機能性の高いスリムボディが特長です。横置きも縦置きも可能になっていたので、筆者は机の上に縦置きにしました。
通常、デスクトップ機だと筐体の大きさから机の上ではなく床に置くことも多いと思いますが、できれば筆者としては床置きは避けたいので、机の上に置けるこの大きさはありがたいです。普段机の上に置いてある本をどかしてしまえば、設置スペースは十分に確保することができます。あとはマウスやキーボード、ディスプレイなどの周辺機器をつないで終わりです。
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アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2014年10月6日