ARCベースSoCの開発とデバッグを短期化する新ツール:シノプシス DesignWare ARC IoT Development Kit
シノプシスは、ARCプロセッサベースのSoCデザイン向けソフトウェアの開発とデバッグツールを短期化する「DesignWare ARC IoT Development Kit」の提供を開始する。ARCベースの組み込みシステム向けのソフトウェア開発を効率できる。
シノプシス(Synopsys)は2017年9月18日(現地時間)、ARCプロセッサベースのSoCデザイン向けソフトウェアの開発とデバッグを短期化する「DesignWare ARC IoT Development Kit」を発表した。同キットおよび関連ソフトウェアの提供開始は、同年10〜12月を予定している。
同キットには、DesignWare ARC Data Fusion IP SubsystemのASICを搭載。ASICにはUSBやUART、SPI、I2C、I3C、RTC、PWM、SDIOといった一般的なペリフェラルインタフェースも実装されており、設計者は最終的なSoC開発時にハードウェアやドライバが使用可能となるため、開発工数を削減できる。
ボード上には、ワイヤレスネットワークや9軸センサー(ジャイロ、加速度計、コンパス)へ無線接続するBluetooth Low Energyモジュールも搭載。ウェアラブルデバイスやその他のIoT(モノのインターネット)アプリケーションの開発効率の向上に寄与する。ArduinoやmikroBus、Pmodコネクター経由でシステム拡張することも可能だ。
同社のMetaWare Development ToolKitなどの開発ツール/ソフトウェアが同キットをサポートしており、少ないコード量で多くの性能を発揮できるように最適化されたコンパイラやデバッガ、ライブラリを利用できる。
さらに開発者は、embARC Open Software Platformを通じて、デバイスドライバやレファレンスアプリケーションなど多くの無償のオープンソースのソフトウェアにアクセスできる。これにより、ARCベースの組み込みシステム向けのソフトウェア開発を効率化できる。
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