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製造上の問題点が一目瞭然! 肉厚を制するものは射出成形を制すはじめての射出成形――そして量産へ【後編】

切削加工による少量生産の実績はあるが、射出成形を用いた量産は未経験。突如、主力製品に用いるパーツの量産化を任された成田さんは、プロトラブズのオンデマンド受託製造サービスを選択し、射出成形による量産化を目指す。最初の見積もりと製造性の解析結果を受け取った彼の前に、肉厚の問題が立ちはだかるが、プロトラブズのICTとヒューマンサポートにより解決のヒントをつかんでいく。

» 2017年07月10日 10時00分 公開
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登場人物

成田 巧さん(35歳)
パンダ電子の設計開発部門に所属する入社10年目のベテランエンジニア。切削加工を使った製品開発の実績はあるが、射出成形の経験はない。今回、新市場向けに増産が決定した主力製品のプリンタに用いる内蔵部品の量産化を任されたが……。

中林 優作さん(42歳)
プロトラブズに所属するベテランのカスタマーサービスエンジニア。お客さまからのどのような質問、疑問に対しても優しく、丁寧に答え、親身になって設計をサポートしてくれる良きアドバイザー。


【前編】のあらすじ

 パンダ電子に勤めるベテランエンジニアの成田さんは、新市場に向けて増産が決定した主力製品(プリンタ)に使われる内蔵部品の量産化を任されることになりました。量産規模と時間、コストを考え、これまで実績のある切削加工ではなく、未経験の射出成形による量産を選択した成田さんは、プロトラブズのサービスを利用することにしました。早速、切削加工で使用していた3D CADデータで見積もり依頼を行いましたが、製造性の解析結果を見ると「要設計変更」の指摘が!! プロトラブズのカスタマーサービスエンジニアである中林さんのアドバイスに従い、成田さんは「厚肉」の修正から始めることにしました――。 ⇒【前編】から読む



成田さん

アドバイス通り、厚肉の修正から始めるとするか。『設計支援ガイド』によれば、過度な肉厚を回避するためには『肉抜き』を行う必要があるようだな。それに素材ごとの推奨肉厚の一覧もあるぞ! えーと、ABSだと1.1〜3.5mmがオススメということか。


肉抜きの重要性について。肉抜きにより過度な肉厚を避ける 図1 肉抜きの重要性について。肉抜きにより過度な肉厚を避ける

 プロトラブズのカスタマーサービスエンジニアである中林さんからのアドバイスと、「設計支援ガイド」により、修正の方向性が見えた成田さん。切削加工で用いていた3D CADデータのままでは厚肉過ぎて、ヒケ、ボイド、過度の収縮、ソリなどが発生するリスクがあるため、肉抜きを行い、2.0mmの均等な肉厚で再度設計を見直すことにしました。ちなみに、製造性の解析結果の「要設計変更」に「必要な抜き勾配」の指摘が2つ挙がっていましたが、この段階では形状自体が大きく変わる可能性が高いため、後回しにするよう中林さんからアドバイスをもらっていました。

 なお、設計変更を行った新しい3D CADデータは、見積もり画面下部の「お見積り概要」の項目にある、[更新したCADモデルをアップロード]のリンクから再アップロードできます。

成田さん

前回の形状よりもかなりスッキリとしたぞ。これなら厚肉でまた指摘されることはないだろう。よし、再アップロードだ!


 プロトラブズの見積書と製造性の解析結果は、見積もり依頼を出してから平均3時間という驚異的なスピードで受け取ることができます。さて、修正結果はどうなったでしょうか?

流動解析の結果をアニメーションで! 薄肉のリスクが一目瞭然

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提供:プロトラブズ合同会社
アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2017年9月9日