ボクらの設計者CAE活動はなぜ成果が見えにくいのか?:設計者CAEを孤独な作業から全社の成果へ
多くの現場で浸透している設計者CAEの推進活動だが、果たしてその成果に満足できているだろうか。読者調査の結果を交えて、理想の設計者CAE像、今必要とされる設計者CAEツールの在り方について紹介する。
製造業において品質/コスト/納期の改善は永遠のテーマだ。特に品質やコストの8割が決まるとされる設計段階での取り組みが重要で、多くの現場で設計者CAEが定着している。TechFactoryおよびMONOist編集部の調査(※1)によると、設計者CAEの実施状況は70%を超え、5年以上前から取り組んでいる割合が約60%を占める。
だが、設計者CAEの満足度については、期待以上/期待通りの割合が48.8%に対し、期待よりも成果が小さい/どちらとも言えないが43.3%と拮抗(きっこう)している。
その一因として、設計者CAEの実践範囲が限定的で個人や一部のチーム単位でしか取り組めていない状況がある。同調査でもそのような傾向を示しており、データやノウハウを蓄積/共有し、ナレッジとして有効活用できていないことがうかがえる。それらが閉ざされた状態のままではせっかくの成果を周知することも難しい。
大前提として、適切なツールを選定できていないことも考えられる。近年、より高度な解析も設計者CAEに求められており、多様化する要求に柔軟に対応できることが重要だ。設計者CAEの理想像とは? 今、選択すべき設計者CAEツールとは? 以降でそのヒントを提示する。
※1:「設計者CAEの取り組みに関する実態調査 2025」(実施:TechFactoryおよびMONOist編集部/実施期間:2025年1月14日〜2月4日/有効回答数:367件)
提供:ダッソー・システムズ株式会社 SOLIDWORKS事業
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