計測器にも“健康診断”が必要だ、「校正」が企業の信頼性すら左右する理由とは:その計測データ、本当に「信頼」できますか?
計測器は、モノづくりの多くの工程で多用されているにもかかわらず、その「校正」は見過ごされがちだ。だが、計測器を定期的に校正することは、製品の品質の維持、そして企業の信頼性の維持につながる、極めて重要な要素である。
設計開発や製造の現場で日々、使用されている計測器。だが、それらの計測器が「いつ」校正されたのか、気に掛けたことがあるだろうか。
モノづくりの現場には、さまざまな種類の電子計測器や物理計測器が欠かせない。計測器で測定したデータを基に、設計時や試作時の検証や評価、量産出荷時の検査が行われ、設計に不具合がないかどうか、安全基準や技術基準を満たしているかどうかなどが判定される。
だが、もし使用した計測器が長年校正されていないとしたら、何が起こるか想像してみてほしい。正しい測定データを得られず、本来は「不良品」と見なされるべきものが「良品」と誤って判定され、市場に流通してしまう可能性があるのだ。そうなれば、最終製品の故障や欠陥を招き、企業の信用やブランドの失墜につながる。
昨今、家電メーカーや自動車メーカーでは、部品の品質不具合による大規模なリコールが毎年のように起きている。謝罪や釈明に追われる経営陣の様子は、メディアでも大々的に報じられる。物によっては人の生命にも関わってくるため、社会的影響は甚大だ。これらを考えれば、「校正された計測器で正しい計測データを得ること」が、現場のエンジニアのみならず、経営陣にとっても他人事ではなく、極めて重要な要素だと分かるだろう。
では、計測器の校正は、実際にはどう対応していけばいいのだろうか? 長年にわたり、計測器の受託校正サービスを手掛け、多数の“校正のプロ”を擁する横河レンタ・リースに聞いた。
提供:横河レンタ・リース株式会社
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