NANDフラッシュの基礎知識:きちんと理解すれば難しくない!
不揮発性メモリの代表格であるNAND型フラッシュメモリ。安価で大容量だが、高い可能性で発生する「エラー」を適切に対処する必要がある。本稿では、NANDフラッシュを機器に組み込む上で知っておきたい特性とともに、適切なNANDフラッシュの管理、制御を解説する。
数あるメモリの中でも、DRAMと並んで最も大きな市場規模を誇るようになったNAND型フラッシュメモリ。その技術進化は目覚ましく、日々、大容量化が進み、最も安価で大容量な不揮発性メモリとしての地位は揺るぎないものになりつつある。それに伴いNANDフラッシュの用途も拡大してきた。音楽や画像、動画といったデータの記録媒体としてだけでなく、昨今では、規模が増大する組み込みシステム/IoT機器のプログラムメモリとして使用されるケースも多く、あらゆる機器の進化に、安価で大容量のNANDフラッシュが果たす役割は実に大きくなっている。
電子機器を開発する上で欠かせなくなったNANDフラッシュだが、その一方で、NANDフラッシュの特性をあまりよく理解せずに、機器に組み込んでしまったが故に、機器の不具合が発生してしまったという事故も増えている。
十分な耐久性があると考えてNANDフラッシュを使っているのにもかかわらず、出荷直後からプログラムエラーが頻発……。出荷時のテストでは何の問題もなかったのに……。
こうしたトラブルのほとんどは、「エラーとうまく付き合わなければならない」というNANDフラッシュの特性を理解せず、誤った管理や制御を行ったために生じている。
そこで本稿では、NANDフラッシュを機器に組み込む上で最低限知っておきたいNANDフラッシュの特性に触れながら、適切なNANDフラッシュの管理、制御について紹介する。
本稿の主な内容
・NANDフラッシュとは
・避けられないエラー ―― NANDフラッシュの構造とその特性
・エラーを極力起こさないための技術/ノウハウ
・起こってしまったエラーへの対処
提供:株式会社マクニカ
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