物流の業務効率化は待ったなし! DXはどう進めるべきか:DXによるロジスティクス業務効率化と差別化の実践例
働き方改革の追い風もあり少しずつ導入が進み始めたDXだが、物流業界での業務効率化は思ったほど進んでいない。ロジスティクスにおいてDXが解決すべき課題とは? DXが進んだ世界でサプライチェーンはどう変革されるのか? 中長期視点で企業戦略に求められるDXの取り組みについて、ローランド・ベルガー パートナーの小野塚征志氏に聞いた。
今、物流業界は非常に慌ただしい。だが業務の効率化は思ったほど進んでいないのが現状だろう。物流業界の効率化における課題は何か。ローランド・ベルガー パートナーの小野塚征志氏は「労働力不足」と「業務の旧態性」を指摘する。
労働力不足はどの業界でも課題となっているが、特に物流はここ10年ほど一貫して、人手不足の状態が続いている。その背景にあるのは、労働者の高齢化だ。業界では若年層の取り込もうと、物流という仕事の魅力を発信するなどの取り組みも行われているが、特に長距離ドライバーを筆頭に高齢化に歯止めがかからない。
加えて物流需要は拡大している。物流市場全体は安定的だが、小売からECへの変化により宅配需要が増加しているのだ。特に新型コロナウイルスの影響で外出の自粛が要請されたこともあり、これまで以上にECへのシフトは加速し、労働力不足も進むと考えられる。
このような深刻な状況にあるにもかかわらず、物流業務は従来の労働集約的で専有的なオペレーションが行われている。
物流はそもそもが労働集約的で、例えば荷物が10倍になれば10倍のトラックが必要、輸送距離が10倍になれば10倍の時間が必要になる。従って物流量によって労働力が変化するというのが、今もなお一般的な状況だ。
一方で、昨今の多品種少量生産などによりトラックの積載率は低下し、現在の平均積載率は4割と言われている。トラックをシェアできればいいのだが、依然として専有的オペレーションが続いている。
「労働力の不足が顕著であるにもかかわらず、労働集約的、かつ専有的なオペレーションにより非効率が生じている」と小野塚氏。このような課題を解決し、物流業務を効率化するには、どのようなDXに取り組むべきなのか。
目指すべきは「省人化」と「標準化」
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