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“同じ白色LEDなのに色が違うように見える”を解決する「10°ビニング」とは:85年前の評価基準ではもう限界
「同じ色の洋服を、同じ白色LEDのスポットライトで照らしているはずなのに、なぜかスポットライトによって洋服の色が違って見える……」。最近、アパレル業界などでこういった疑問の声が持ち上がっている。こうした課題を解決する「10°ビニング」を採用した白色LEDが業界で注目されている。色の一貫性を高める白色LEDとは、いったいどのような製品なのだろうか。
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同一色度の白色LED製品のはずが……
3基のスポットライトで照らされた光景を想像してみてほしい。3基のスポットライトの白色光には違いがあるはずだ。色度座標の測定で1SDCM内に収まるだけでなく全く一致しているが、それでもなお違って見える。なぜこのようなことが起きるのか。
この問題は、現在のLED白色ビニングに使用されているCIE 1931 2°xy表色系の一部の誤差に起因している。異なるスペクトル構成の複数LEDが全く同じ色度座標に測定された場合でも、視覚において色差が生じることがある。
一般照明向けLED製品で、「色の均一性」や「演色性」に注目して技術開発を行うオスラム オプトセミコンダクターズは、「10°ビニング」の白色LEDを提唱した。これまでの「色度」ではなく、人の目に近い見え方の「色差」を色の評価基準として採用することで、これまでにない「色の一貫性」を実現することができるという。同社は10°ビニングを採用した製品「SOLERIQ S13」を開発し、2016年3月にリリースした。
提供:オスラム株式会社 オプトセミコンダクターズ
アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2017年7月23日
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