広がる現場のICT活用、堅牢モバイル市場が徐々に拡大:情報武装を現場に
製造現場や建設現場、エネルギー関連の保守・点検現場など、さまざまな業務の「現場」ではいまだに多くの「紙」の文化が残されている。しかし、労働力不足の問題や労働環境改善への取り組みが広がる中、スマートデバイスなどの発展により、より手軽で簡単な点検や入力作業などを行えるようになってきた。現場のICT化を実現するこれらの機器の動向を追う。
今、日本の「現場」は大きな問題を抱えていることをご存じだろうか。製造業をはじめとし、建設業界、エンジニアリング業界、医療業界、ICT業界などで深刻な人手不足に陥っているのだ。人口減少による労働人口縮小の影響とともに、東日本大震災の復興に関連する需要や、2020年の東京五輪開催に伴う建設需要増大などがあり、多くの「現場」が疲弊している。この現場を疲弊から解放する手段として注目が集まっているのがICT活用である。
従来は、手軽に情報共有を行える仕組みがそれほどなく、入力などで現場の作業に過度の負担をかけるケースなどもあり、なかなかICT化が進んでこなかったが、クラウドなどの発展でネットワーク環境があれば簡単にリアルタイムに近く情報共有などが行えるようになった。さらに入力端末の進化なども現場のニーズに合わせて加速しており、容易に導入し効果を生み出せるようになってきた。現場のICT化が進むと情報共有やデータ蓄積による分析や改善が容易になり、労働生産性や品質を向上させることができる。現場のICT活用の動向と堅牢モバイル市場の動きについて取り組みを紹介する。
提供:KDDI株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechFactory 編集部/掲載内容有効期限:2016年9月30日
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