
設計業務におけるAI活用への関心は高まっている。しかし、スキル不足や信頼性、情報漏えいへの不安からその一歩を踏み出せない現場も多い。読者調査の結果を基に、日々の設計業務で無理なく活用できる“使えるAI”の現実解を探る。
設計現場は厳しさを増している。製品は高度化/複雑化し、開発期間の短縮要求も強まっている。同時に、人手不足や技術伝承の問題により、設計者一人一人の業務範囲は広がり続けている。
打開策として期待されるのがAI(人工知能)だ。TechFactoryおよびMONOist編集部が実施した調査(※1)では、83.4%が設計/解析業務へのAI活用に「大変興味がある」「やや興味がある」と回答。期待が高い領域は「設計作業の支援/アシスト」(58.2%)、「設計上のミスの軽減」(37.8%)、「設計作業の自動化」(36.4%)だった。
一方、導入/検討時の課題は「AI関連の技術やスキル不足」(59.6%)が最も多く、「AIの信頼性/精度」(40.7%)、「AI関連の人材リソース不足」(40.4%)が続いた。「セキュリティや情報漏えいのリスク」(24.1%)も無視できない。
AIには期待している。しかし、使い方や答えの信頼性、設計データを扱わせることへの不安も残る。設計現場に求められているのは、特別な技術として構えるAIではなく、日々の業務で無理なく活用できる“使えるAI”ではないだろうか。
※1:「『設計・解析業務におけるAI活用』に関する実態調査 2026」(実施:TechFactoryおよびMONOist編集部/実施期間:2026年5月7日〜6月1日/有効回答数:359件)
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