量子コンピュータは、量子力学の原理を応用した指数関数的な計算能力を持ち、創薬分野やAI分野での貢献が期待されている。一方で、現在主流のRSA暗号や楕円曲線暗号(ECC)といった非対称鍵暗号は、量子計算によって容易に解読されるリスクが懸念されており、世界各国で対策が急がれている。米国では2016年からNIST(米国国立標準技術研究所)を中心に耐量子計算機暗号(PQC)の標準化が進められ、2024年8月には3方式の標準化ドキュメントが公開された。
特に警戒が必要なのが、暗号データを収集/保存し、将来の解読を狙う「HNDL(Harvest Now, Decrypt Later)攻撃」だ。製品ライフサイクルが長い機器では、解読リスクが50%に上ると予測される2040年頃を見据え、現時点での対策が必要といえる。そこで有効なのが、セキュアフラッシュメモリだ。
同製品は、標準SPIフラッシュとの互換性を維持しつつ、HASHベースのPQCアルゴリズムをサポートする。既存の基板設計を維持したままセキュリティ機能を後付けでき、「開発コストの抑制」「将来の脅威への備え」を両立させる点が特長だ。本動画で詳しく紹介する。
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