熟練者の知見を若手へ、暗黙知の継承に挑む日立大みか事業所の生成AI活用事例株式会社日立製作所提供Webキャスト

PR/TechFactory
» 2025年12月05日 10時00分 公開
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 製造・鉄道・電力などの現場では、人手不足や熟練者の高齢化が同時に進み、暗黙知の継承が大きな課題となっている。特に品質保証の領域では、膨大な過去事例が蓄積されていても若手が十分に活用できず、問い合わせ対応や原因分析に多くの時間を要する状況が続いている。本動画では、このような課題の解決に向けた日立製作所大みか事業所の取り組みを紹介している。

 鍵となったのは、熟練者の知見を若手でも活用できる形に整え、生成AIに学習させるアプローチだ。判断の着眼点や検索の方法を抽出し、知識を文書化して提示する仕組みを整備したことで、若手でも事象理解が容易になった。さらに、熟練者が求める回答例を多数作成し、それを基準にAIを鍛えるフィードバックサイクルを導入した結果、検索の精度や文章生成の妥当性が向上した。

 このようにして、問い合わせ対応から原因分析、レポート作成までを効率化した結果、類似事象の検索時間は60分から5分、原因特定の分析時間は16時間から3時間、レポート作成時間は120分から15分へと短縮された。今後は電力や上下水など、事業所全体の品質保証へと適用を拡大する予定だという。

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