最新のロボットや医療機器の要件を満たす組み込みシステムの開発には何が必要か：リアルタイムOS

自動車やロボット、医療機器などのミッションクリティカルな組み込みシステムの開発では機能安全やセキュリティへの対応は必須要件だ。近年は、さらにその先の差別化要因としてソフトウェアの力を引き出すSDxを実現する必要がある。

PR／TechFactory

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　多岐にわたる組み込みシステムだが国内製造業と関わりが深いのが自動車だろう。システムの不具合が人命に関わったり社会に大きな影響を与えたりする“ミッションクリティカル”な組み込みシステムである自動車は、機能安全やセキュリティへの対応が大きな課題であるが、昨今はこれに加えて、ソフトウェアによって機能やユーザー体験を進化させるSDV（Software Defined Vehicle）という新たな潮流が押し寄せている。

　このトレンドは自動車だけにとどまらない。同じくミッションクリティカルな分野となるロボットや医療機器、産業機器でも同様のニーズが出始めているのだ。もはや最終製品における機能安全やセキュリティへの対応は必須要件であり、さらにその先の差別化要因として、ソフトウェアの力を引き出すSDx（SDD：Software Defined Devices、SDS：Software Defined Systemsなど）を実現できなければならない。

　これらの新たな時代の組み込みシステムにおいて、もはやベアメタルでの開発は論外である。その一方で、LinuxのようなリッチOSではミッションクリティカルへの対応が難しくなる場面も多い。だからこそ、機能安全やセキュリティ、SDxに対応できるリアルタイムOS（RTOS）上で構築するというアプローチが有効となる。