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100年に1度の大変革期を迎える自動車業界

なぜ欧州で赤外線加熱が選ばれるのか、製造工程に生まれる新たな付加価値の正体

EVシフトや軽量化、カーボンニュートラルへの対応が求められる自動車業界。素材や製造要件が変化する中、加熱/乾燥工程にも新たな対応が必要になっている。欧州の先進事例から、赤外線加熱による工程改善の可能性を探る。

 EV(電気自動車)シフトや高機能化が進む自動車業界では、車体の軽量化やマルチマテリアル化に伴い、扱う素材も変わりつつある。例えば、熱可塑性CFRPやGFRPなどの複合材料が注目され、異種材料の接合/溶着といったニーズも生まれている。

 従来の設備や工法では、こうした変化への対応に限界を迎えつつある。その1つが「加熱/乾燥」工程だ。素材によって適した加熱条件は異なるため、一律の加熱では品質を安定させにくい場合もある。また、多くのエネルギーを消費する同工程の見直しは、カーボンニュートラルへの対応でも重要な鍵となる。

 そこで注目されるのが赤外線を用いた加熱だ。対象物に赤外線を照射し、必要な場所を必要な時間だけ非接触で加熱できるため、省エネルギー化やサイクルタイムの短縮、品質の向上につながる。温風炉などの従来方式にとらわれず、素材や工程に応じて熱の与え方を柔軟に設計できることは、工場全体の生産性やエネルギー効率を高める上でもメリットとなる。既に欧州の自動車業界では、接着や成形、バリ処理など幅広い工程で改善事例が生まれている。

 本稿では欧州のリアルな先進事例などを通して、赤外線加熱が製造現場にもたらす新たな可能性を考察する。

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