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迫り来る欧州サイバーレジリエンス法:

組み込み機器のCRA対応にQtが有効な理由

組み込み機器メーカーが欧州サイバーレジリエンス法(CRA)に対応する上で、ソフトウェア資産の再利用は大きな課題になっている。そこで大きな助けになるのが、GUI開発環境として知られる「Qt」の活用だ。

 組み込み機器を手掛ける企業にとって、古い資産をどうするかは常に課題である。古いものは捨て、毎回新規に作り直すのはコストとリソースの浪費であり、なるべく再利用したいと思うだろう。

 しかしながら昨今ではCRA(欧州サイバーレジリエンス法)への対応や、古い開発環境を含むレガシー資産の維持リスク、脆弱(ぜいじゃく)性対策とマイグレーションコストの板挟み、既存のライブラリのサポート終了やエンジニアの不在、これまであまり行われてこなかった品質担保への対応など、古い資産をそのまま再利用できるほど状況は優しくない。それと特にGUI(Graphical User Interface)を備える組み込み機器が絡む場合、そのGUIの陳腐化は商品やサービスの価値を毀損(きそん)しかねない。

 また、CRA対策には継続した対策環境構築が欠かせないし、GUI更新やサポート終了を含むレガシー資産の移行するための手順の構築は結構な手間となる。品質担保を新たに始めるにしても、「どこから手を付けるべきか」から悩むケースも少なくない。

 こうした問題に対応するには、それなりの規模のソフトウェア開発体制を常に維持しないと追い付かないが、そのためのリソースやコストが高くなってしまう。複数の開発チームが常時稼働するような大企業はともかく、一般的な企業ではそこまでの体制を常時維持することは難しい。ではどうすればこの問題を解決できるのだろうか。

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