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現場の混乱をどう回避する?

AIエージェントを暴走させない――いま製品ライフサイクルに必要な「統制」とは

製造業におけるAI活用が進む一方で、現場のプロセスがブラックボックス化するという新たな問題が生じている。AIの組み込みにより複雑化が進む製品ライフサイクルを今後、どのように「統制」していけばよいのか。

 製品の高度化や市場ニーズの多様化を背景に、製品ライフサイクルはより多くの部門や関係者をまたぐものへと変化している。コンセプトの発案や企画から出荷後の保守/サポートまで、研究開発、設計、エンジニアリング、マーケティング、営業、品質保証、製造、サプライヤーなどがそれぞれの立場で業務を担う。

 一方で、各部門の業務が独立して進むほど、製品ライフサイクル全体を一つの流れとして捉えることは難しくなり、以下のような課題が発生する。

  • 部門ごとに使うシステムや管理方法、判断基準が異なるため、情報が分散し、工程間のつながりが見えにくくなる
  • 変更や遅れが次工程にどう影響するのかを把握できない
  • 誰が判断し、どの作業を引き継ぐのかといったことの確認や調整に多くの時間と労力が費やされる

 これらの課題解決に向けて導入が進もうとしているのが生成AI(人工知能)やAIエージェントだ。しかし、情報が分散する中で、各プロセスに生成AIやAIエージェントが個別導入されれば、現場の複雑さは限界に達し、製品ライフサイクル全体の統制は完全に失われかねない。AIの活用がかえって現場の複雑さを増すことにならないよう、製品ライフサイクルに関わる業務を見通し、統制し、実行につなげる仕組みが求められる。

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